愛犬の分離不安に困っていませんか?
犬の分離不安は「問題行動」と呼ばれる症状がでることがほとんどで、実はトレーニングで軽減できることが多いのです。
今回はおうちで出来る分離不安を軽減させるトレーニングをご紹介していきます!
犬の分離不安症ってどんな症状?
わかりやすく説明すると、犬が不安になったり恐怖感があった時などに表れる【行動】です。
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▼普段、わんちゃんと一緒に過ごしていてこんな事がありませんか?▼
- 来客時や散歩時に異常に吠える
- 怖がりでちょっとした事で動かなくなる
- 飼い主さんが予想もしない行動をする
- もう成犬なのに食糞がなくならない
- 留守番させるといたずらが酷い
これらは本能からの行動ではあるのですが飼い主から見ると「問題行動」ですよね。
「犬の本能?って言われても、こっちは困る!」確かにそうです。愛犬、家族だからといって好き勝手されると誰でも困ります。
その困った行動、少しずつでも飼い主さんができて軽減できるトレーニング方法があれば試してみたいと思いませんか?
おうちで出来る分離不安の軽減トレーニング
分離不安の症状は犬によってそれぞれです。しかし、根源の「不安感が強い」状態はみんな同じです。
そこでお家で「分離不安」を軽減できる簡単なトレーニング方法をご紹介していきます。
犬が安心して過ごせる空間を作る
基本的なことになりますがわんちゃんにとって安心できる空間を作っていきましょう。
1つお聞きします。
「イライラしたり、不安になった時」はどうしますか?どこにいますか?
私の場合、その場所から離れてみたり、静かな場所に移動します。
または、人に話したり愚痴を言ってみたり…。
では、犬の場合はどうしたらいいのでしょうか。
▽子犬の場合
子犬の場合は犬の本能に従って「この家は安心できるよ」と伝えていきます。
- 犬だけの空間を作る
- その空間の上にタオルをかけて暗くする
- お互いが落ち着いている時に抱っこ・なでてあげる
犬だけの空間(ゲージ・クレート)を普段生活する部屋に設置する時に「いざという時に逃げ込める場所」を作ります。
犬が恐怖を覚えた時に逃げ込める場所があると安心感が沸きます。またその空間(ゲージ・クレート)を暗くするとその場所に入った時にさらに安心ができます。
お互いが落ち着いている時に抱っこしたり、なでることで飼い主さんと子犬ちゃんの信頼関係を作る事が出来ます。
- できるだけ散歩する
- 外で色々な犬・人と交流する
- 色々な音を聞かせる
ワクチン接種が完了したら出来るだけお散歩に連れて行きましょう。
小さい頃から様々な経験をする事で「耳」「目」「感触」などから情報を取り込んで体験することで不安を減らしていきます。
またその時に色々な犬、色々な人と出会います。それも子犬にとっての経験で良い刺激になります。
もちろん、誰とでも相性がいいとは限りませんので愛犬の様子をみながら飼い主さんも散歩を楽しみましょう。
※その際、できるだけリードの長さはある程度保つこと。
なぜなら、人間にも犬にも「犬嫌い」の方はいます。何かあったときに、責任を持たなければいけないのは飼い主さんです。愛犬のためにも責任ある行動をしましょう。
これから、愛犬と飼い主さんが一緒に過ごす環境なのでまずは家を「安心な場所」と認識させてあげてください。
▽成犬の場合
飼い主さんもわんちゃんもある程度、性格も行動も把握しているかと思いますがどうしても治らない「困った行動」はあることでしょう。
年齢によってはトレーニングは限界があるかもしれませんが、目標はわんちゃんの「ストレスや不安を軽減する」ことだと心に留めておいてください。「ストレス・不安を軽減させる」ことは何歳になってもできますよね!
- ご飯の時間・散歩の時間を一定時間にせずバラバラの時間にする
- 要求吠えや催促は無視する
- 来客時は(できれば)お客様におやつをあげてもらう
- 散歩時の吠える場所は出来るだけ避けて歩く
まずは「飼い主さんの生活に犬を合わせる」トレーニングをしていきましょう。
「犬に何かを要求されたからやる」では不安を増長だけだと忘れずにいてくださいね。
来客に吠えてしまうわんちゃんは、玄関などにおやつを置いていてお客様にすぐ渡してもらいます。慣れて吠えなくなったら褒めてあげましょう。
怖がりなわんちゃんは「外」に恐怖を覚えていることが多いです。(急に出てくる人、知らない犬など)どうしても吠えてしまう、動かなくなってしまう場所は避けるようにしてあげましょう。
※慣れていない人や自信がない人は近所の方や友人、たまに来る親戚などに頼んで練習ていくと良いです。
全てを一気にする必要はないので、今週はこれを…という風に1つずつステップアップを目標にしていきましょう。
飼い主さんと離れる状況に少しずつ慣らす
こういうことがありませんか?
- 犬を預けるのが心配でなかなか家族旅行に行けない
- 家を留守にできない
- 離れる雰囲気を出すと吠えたてて離れなくなる
これらは分離不安の症状で、改善すべき行動です。
旅行に行く場合、ペットホテルなどに預ける方が多いと思います。ペットホテルに預けてみたけど、不安で旅行を楽しめなかったり、用事を済ませる事ができないと旅行にいった意味がないですよね。
なので、飼い主さんと離れる状況に少しずつ慣らす必要があります。
- 出かける支度をして外に出て、すぐに戻るという行動を繰り返す
- 出かける時に犬が吠えたりしても無視する
- 帰ってきたら犬が落ち着くまで無視する
このように、「出かけたけどすぐに帰ってくる」と思ってもらいます。
犬が「要求吠え」のように吠えてきても無視しておくと「吠えても無駄だ」と理解します。
飼い主さんと離れられないデメリットもある!今後のためにも改善していこう
では、なぜ心を鬼にしてそんなことしないといけないのでしょうか?
去年は漢字一文字にもなったくらい「災害」が多かったですよね。万が一を想像してみてください。
被災した時、ほとんどの避難所では犬は受け入れできません。つまりどこかに預けるか、外でケージなどに入れられます。
この時にずっと吠えたてるわんちゃんだと最悪苦情がきて避難所にいられなくなることもあるのです。
それだけでなく、被災時に不安な気持ちの中、分離不安の症状も出たら犬自身の心が傷つくことになります。
「そんな怖い事考えたくない!」という気持ちもあるのは当たり前です。もしかしたらなんて考えたくありません。
もちろん災害時以外にも、家族旅行でわんちゃんと一緒に行ったり…いろんな場面で役立つことがあるのです。わんちゃん同様、安心・安全を明確にするということは飼い主さんのためでもあるのではないでしょうか。
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