愛犬の困った症状!それって「分離不安」かも?

トレーニング

「犬と離れる時、すごく吠える」「お留守番させると家をぐちゃぐちゃにしている」そんな犬の問題行動は実は『分離不安症』が原因かもしれません。

犬が困った原因をするのは様々な要因があるのですが、今回は分離不安症という原因について詳しくご紹介していきます。

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「分離不安症」だとどんな症状が現れやすい?

Fran__ / Pixabay

みなさん、「分離不安」と聞いてどんなイメージを持っているでしょうか?

  • 「分離する」
  • 「離れる」
  • 「不安」
  • 「うつ」?

そのまま、言葉を取り出してみましたが良い意味は浮かびませんよね。

人間は、不安になると言葉を発して表現することができます。ですが、犬は「ワンワン」と吠えることはできても言葉で意思を伝えることはできません。なので「飼い主と離れる不安な気持ち」を【行動】にして表しているのです。

犬は群れで生活している生き物なので一種の【本能行動】とも言えます。しかし、人間にとっては一緒に生活する上で困った行動=「問題行動」という認識になってしまうのです。

▼問題行動の例

行動理由
鳴くキューキュー,キャンキャン!悲しい・寂しい感情
噛むゲージや飼い主を噛む(隠す)気を引きたい
吠える吠えたてる、うなる攻撃・威嚇・催促

どれもやってほしくない、困る問題ですね。

さらに「飼い主がいない時に」やることが多く、「留守にしていたら吠えたてていて近所から苦情がきた」「帰ってきたら〇〇が破壊されていた」といった問題につながってしまうのです。

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分離不安になる原因3選!

qimono / Pixabay

では、なぜそういう分離不安(問題行動)になるのでしょうか?

我が家も分離不安症気味の犬がいるので、体験談も踏まえて理由を挙げてます。

  • 犬との(心理的)距離が近すぎる。
  • 犬の要求(欲求)をすぐ叶えてしまう
  • 犬中心に生活をしている

なんとなく予想はつくかもしれませんが、1つずつ詳しく説明しますね!

心理的距離が近い

1つ目は、犬が飼い主に対しての「依存」していることが原因です。

家族なので、可愛いと思うのは当然です。しかしそれが度を過ぎてしまうと「私とあなたは一心同体」とばかりに一緒にいるのが心地よく、飼い主がいなくなると一気に不安になってしまうのです。

 

例)出かけた時に「行ってくるねー。大人しくお留守番していてねー。待っていてね」など声をかけたり、帰宅したときに「帰ってきたよー、寂しかった?大丈夫だった?」

別の家族が帰ってきて「〇〇帰ってきたよ。お出迎えしておいで」と玄関まで迎えに行かせたり(笑)

こういう「犬に人間らしさを求める」シチュエーションをしていませんか?

 

要求をすぐにかなえてしまう

2つ目は、犬の要求をすぐに叶えてしまっている事でしつけが崩れている可能性がある、という原因です。

犬は要求が叶うと分かるとその行動をすぐに覚えてしまいます。

どのしつけにも言えますが、1度OKしたものを飼い主さんの気分によって「ダメ」と言ったりまた許可したりすると「グレー」の部分が増えて犬も混乱するのです。

すると「もっと〇〇すれば、OKしてくれるかも?」と犬は考えて悪い行動はさらに悪化していきます。

 

例)犬が吠えたから、「はいはい、お腹すいたのね」とおやつをあげる。

→「あ、吠えるとおやつをくれる。じゃあ、次からまた吠えよう」と覚え、おやつをくれない時はストレスになって飼い主を噛みついてしまったり、粗相をしたり、さらに吠えたてたりしてしまいます。

犬中心の生活をしている

 

3つ目は、犬中心の生活をしていることが原因です。

何かあると犬一番。何もなくても愛犬が一番…となっていると犬も「自分が一番偉いんだ!リーダーだ!」と感じてしまいます。

犬は群れを作って生活している生き物だということは前述しましたが、「自分がリーダーだ」と思うと途端に飼い主さんの言う事は聞かなくなります。

留守番をさせる飼い主さんを、思い通りにさせるために吠えるし、怒って家中ぐちゃぐちゃにしたり…順位付けがおかしくなっているのかもしれません。

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分離不安を軽減するためにできること

arvndvisual / Pixabay

では、どうしたら犬の分離不安(問題行動)を減らせるのでしょうか。

  • 飼い主が冷静になること
  • 犬だけのスペース(クレート)を作ること
  • 犬が出入りできる場所を限定すること
  • おやつをあげる時は良いことをしたご褒美の時だけにすること
  • 怒る時は低い声で、シンプルに「いけない」「だめだ」と伝えること
  • 飼い主さんのしつけルールを必ず統一すること

これらの対応が必要だといえます。

飼い主が冷静になること

叱る時に激情にかられて怒ったり、叫んだりするのは犬の情緒の面からよくありません。

留守番にさせて帰った時に悪いことをしていたら「怒りもせず、意見もせず片づけだけする」ことが一番です。

→犬は過去のことは言っても分からないですし、叫び声の高い声を「褒め声」と勘違いする場合があるからです。

犬だけのスペース(クレート)を作ること

犬だけが入れるスペースというのは重要です。

犬が1人(匹?)になれ、安心できるスペースがあると犬の気持ちが安定します。

犬が出入りできる場所を限定すること

別の部屋、別の階、寝室、どこでも自由に出入りできて好きにできる環境は良くありません。

犬の出入りを飼い主さんがしっかり管理し、制限することで「ここのリーダーは飼い主だ」と教えるのです。求められるがまま自由行動をしているとどんどん主従関係が乱れていきます。

おやつをあげる時は良いことをしたご褒美の時だけ

当然といえば当然ですが、できていない方もいるのではないでしょうか。

まずはやってはいけない例をあげますね。

お腹がすいたと訴えてきたからおやつをあげる
おしっこできたよ!と呼びにきたから褒めておやつをあげる

どちらも犬が主体となっていることが分かります。「犬から要求されたからおやつをあげる」のは主従関係がおかしくなるのでダメです。

逆におやつをあげてOKな例は

「おしっこおしっこ」と声掛けでトイレにいけた
「ハウス」といったらクレートにはいって待機できた

飼い主さんが主体となっていることです。

飼い主さんが指示をして(希望して)、良い行動をした時はおやつをあげてOK。

このルールは常に守るようにします。

怒る時は低い声で、シンプルに「いけない」「だめだ」と伝えること

上記でも挙げていますが、飼い主が大声をだしたりヒステリックになると犬は情緒不安定になります。

甲高い声は犬を興奮させる作用もあり、怒られているのに犬が混乱してしまいます。

なので低い声で冷静に《怒っていること》を伝えるのです。

飼い主さんのしつけルールを必ず統一すること

家族間でもルールを統一させましょう。

お母さんは吠えたら声を張り上げて怒るのに、お父さんは吠えたら抱き上げて撫でる…

そうやって叱り方と怒るタイミングが違うと犬はいつまでたってもルールを覚えません。

主従関係の乱れにも繋がるので気を付ける必要があるのです。

犬はキチっと決められた順位付けで生活することに本能的に快適さを感じます。

 

☆しつけではなく、わんちゃんの【快適生活作り】として考えてみてはいかがでしょうか?

こちらにも簡単なトレーニング方法をご紹介しています▼

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犬にとっては甘えさせるだけが幸せではない?!

danigeza / Pixabay

ここまで読んでいかがでしたか?

甘えさせたり、飼い主と犬との距離が近いのはダメとは思いません。一目惚れして出会った愛犬を甘えさせてしまうのは仕方がないことです。

ただ、何においても度が過ぎるとお互いにとって良くないのです。人間が仕事とプライベートという2つの面があるように、犬の生活にもオンとオフがあってもいいのではないかと思います。

実は、犬が分離不安になる一番の原因は人間かもしれません。でも、犬の不安を消し安心させることができるのもまた、一緒に過ごしている飼い主さんなのです。

犬と飼い主が信頼しあって「いい加減」ではなく「良い加減」な関係が一番大事なことだと思います。

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