愛犬がコンコン、ケンケン、と咳き込んでいたらとても心配ですよね。
どうして咳き込むんだろう?犬が咳をする原因が8個挙げられるので解説していきます!
後半には「緊急を要する咳の仕方」も載っているので愛犬の咳が気になる方はしっかり確認してみてください。
犬が咳をする原因は?
我が家の愛犬も時々咳をする事があります。
何かを急いで食べて喉につかえた時や、散歩時の引っ張りが強かった時が多いです。よくあるので「まったく、仕方ないなあ」と思っています。
こんな風に、原因がハッキリしていれば問題ない事なのですが、犬の咳は病気のサインである事もあるので何度も繰り返しているような場合には注意が必要です。
犬が咳き込む原因を詳しく説明していきます。
犬が咳き込む原因【病気】
何もない時に咳き込んでいると考えられるのは病気です。咳が出る病気は、ただの風邪だけとは限りません。
咳だけでも重大な病気の発見につながるので「咳が続いている」と思ったら必ず確認してみましょう。
①ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)
「犬舎病」「犬の風邪」などと言われる事もある伝染しやすい呼吸器の疾患です。多くの場合は1~2週間程度で良くなりますが、重症化してしまうと呼吸困難に陥るケースもあります。人間の気管支炎のように咳が急に多くなるのが特徴的です。
一部のウイルスに対してではありますが、ワクチン接種が有効なものもあるので、ワクチンは欠かさずに打つようにしましょう。
②犬の気管虚脱
何らかの原因で気管が扁平な状態になってしまう事で、ガーガーと聞こえるような咳が出ます。気道が狭まっているので呼吸しにくくなり、いびきがひどくなる場合もあります。
慢性的に進行してしまうので早く受診することをおすすめします。
肥満や過度な引っ張り、老化で引き起こされると考えられています。
③心臓病からくるもの(肺水腫の場合も有り)
心臓病が進行してしまうと肺水腫になる場合があり、それにより咳が出る事があります。息切れのようにゼーゼーしていたり、息苦しそうに咳をすることが多いようです。
うっ血性心不全によるものや老犬に多く見られるケースとして、僧帽弁閉鎖不全症が原因の場合もあるようです。
④フィラリア感染症
フィラリアに感染すると呼吸器の異常で気付くことが多いようです。ハーハー息切れをしやすくなり、段々とゼーゼー、短く荒い呼吸になるようです。
重度のフィラリア感染症の場合は呼吸器に関係した症状が見られるようになるため、咳が頻繁にでている時は急性の症状に要注意です。
⑤短頭種気道症候群
鼻の部分が短いブルドッグ、ペキニーズ、パグなどは喉や気道の特徴が原因で咳を引き起こす場合があります。
興奮時や夏の暑い時などに呼吸障害が起こることがあり、時には命に関わることもあるので短頭種の犬を飼ってらっしゃる方は気を付けるようにしましょう。
犬が咳き込む原因【外的要因】
病気が原因ではなく、外的な何かが引き金となって咳を起こしていることがあります。
この場合はその原因を取り除くことで咳を起こさなくできるので、「何が原因なのか」しっかり把握しておきましょう!
⑥花粉症などのアレルギー
花粉などのアレルゲンに反応して咳が出る事があります。
外に散歩に行くと咳がでる、特定の場所に行くと咳がでるなど、一定の法則があるので咳がでるタイミングをチェックしてみましょう。
⑦首輪による締め付け
散歩の時に引っ張り癖のあるような犬の場合、首輪の締め付けにより気管が刺激される事で咳が出ます。ゲッゲッ・ガァーガァー・フガッフガッ、というような特徴的な咳がでます。
首輪のサイズが小さ過ぎる場合も締め付けられた状態になりますので同様です。体質によってなりやすい子とそうじゃない子がいるので、なりやすい子は首に当たらない胴輪をつけると良いでしょう。
我が家のプードル(片方)も散歩時にちょっと引っ張られただけで咳がでるので、胴輪を変えました。
▲バディベルトというメガネ型ハーネスです。ドッグマッサージの先生に、気管虚脱の相談をしたらこれをオススメされました。
3.5kgトイプードルで、3号サイズを使用しています。散歩時の咳がかなりマシになりました!
⑧誤飲など
食べ物などが気管に入ってしまったり、異物を、のどに詰まらせた事により咳が出ます。
これもなかなか取れない時は咳をずっと続けるのでよく観察してみてくださいね。
こんな症状がでたらすぐ病院へ!
緊急を要する咳もあります。
- 激しい咳をしている
- 咳が数分以上続く
- 血液や粘液などを吐く
- 泡を吐き続けている
- ぐったりとしている
- 苦しそうにしており横たわれる状態ではない。
- 口呼吸し続ける
- 呼吸困難な状態に陥ってしまっている。
- のどに異物を詰まらせ吐き出せない
このような症状があった場合は、様子を見ることなく急いで病院に連れて行きましょう。
上記以外でも、老犬や子犬、体が弱っている犬の場合は早目に病院へ行く事をおすすめします。
咳がでてたら治り切るまでしっかり経過観察をしよう
犬が咳をする原因には、色々なものがある事が分かって頂けたかと思います。
正しいサイズの首輪に替えたり首輪を胴輪に変更する等の外的方法で解決する事もあります。
ケンネルコフのような軽度の症状で済む事が多い病気でも、症状が急激に悪化するケースもあるので「咳をはじめたけど、様子を見よう」とは思わず病院に連れていきましょう。(老犬や子犬、体が弱っている犬は特に要注意!)
犬は言葉で伝える事が出来ません。それでも獣医さんは様々な病気の中から、どの病気なのかを見極めなければならない訳ですし、最初の段階で軽い風邪だと思っていたものが実は深刻な病気であったと言う事も時にはあります。
我が家も昔愛犬を病気でなくしています。出来る事は全てしてあげたつもりです。
でも、それでも「まだ何かしてあげられる事があったのではないか・・」などと言った事を今でも考えてしまい悲しくなります。
愛犬は大切な家族の一員。そして唯一無二の存在です。病気が原因であった場合には、治り切るまで、しっかり観察し後悔する事のないようにしていきましょう。
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