抜け毛が多い犬はお手入れが必須。
意外と注意点も多いのです。そこで、抜け毛が多い犬を手入れするためのコツと注意点をまとめました。
愛犬の抜け毛に困っている人はお手入れ方法が間違っているかも…?!
抜け毛を少なくするにはこまめなお手入れが必須
抜け毛を減らしたいのであればトリミングに出すだけでなく、ご自宅での手入れが必要になります。
抜け毛を放置しておくと皮膚の状態悪化にも関わります。
どんなお手入れ方法があるのか、その注意点と共にご説明していくので抜け毛が多いわんちゃんを飼っている方はきちんと把握しておきましょう。
①シャンプーする上での注意点
当然ですがシャンプーは好きな犬と嫌いな犬がいます。
好きな犬は丁寧にシャンプーしてあげてOK。シャンプーは多くても2週間に1度くらいの頻度で。
飼い始めの頃は犬の臭いが気になって1週間に1度の頻度で洗っている飼い主さんもいらっしゃいますが、犬の皮脂が流されすぎて皮膚によくありません。(皮脂が余計にでて臭くなることも)
シャンプーが嫌いな犬は、シャンプー時にいやがりますがしっかり洗い流すことを忘れずに!
洗い流し不足だとすぐに皮膚炎になって病院に駆け込むハメになります。
シャンプーがあまりできなくても、しっかりぬるま湯で皮膚を流してあげるだけでも臭いや皮膚症状には効果アリです。
- シャンプーは2週間~1か月に1度くらいの頻度で
- すすぎはしっかり
- シャンプー嫌いな子はぬるま湯で地肌を洗い流してあげて
②ドライヤーをしっかり!
シャンプー、しっかり流した後は出来るだけドライヤーで被毛を乾かしてあげましょう。
実はシャンプー後、タオルで拭いた放置しておくと…
- 毛玉が超!できる原因に
- 毛が絡まって抜け毛が落ちにくくなり皮膚病の原因に
なんていう恐ろしい自体にも。
ドライヤーを持ちながら犬を乾かすのは大人しい犬でない限り難しいもの。
犬も飼い主も慣れるまでは片手にドライヤー、もう片方の手で被毛をわしゃわしゃさせながら乾かすだけでもOK。根元をしっかり乾かすように意識してくださいね。
慣れてきたらスリッカーなどを使って被毛をとかしながらブローすると抜け毛がたくさん取れます。
ドライヤー、面倒ですが抜け毛が多い子にはかなり重要なんですよ!
- ドライヤーで皮膚・毛の根元から乾かす
- 濡れたまま放置は厳禁!
- 皮膚の状態も確認して
③普段からブラッシングしよう
抜け毛が多い犬はブラッシング必須!抜け毛とは、死毛のこと。
必要のない毛が抜け落ちているので飼い主さんがブラッシングで取ってあげましょう。
ブラッシングをした時は毛がすごく抜けて大変ですが、ブラッシングのあとの数日間はあまり毛が落ちないのでお掃除も楽です。
ブラッシングして抜け毛を取ることで皮膚に空気も送られるので皮膚病の予防にもなります。
皮膚の様子を見ながらブラッシングすることでノミダニのチェックや、コミュニケーションにもなるのでオススメです!
- 2日~1週間に1度はブラッシングをして
- 換毛期は特に頻繁に
- 放置すると皮膚の状態悪化につながる
- 皮膚に異常がないかついでに確認を
抜け毛が多いのは【理由】があるのかも!
人にも抜け毛が多くなる理由はたくさんありますよね。同じ様に犬にもいろいろな理由があるのです。
何も問題がない普段でも何百本も抜けることがありますが、異常に抜け毛がある場合は何か問題があるのかもしれません。「最近急に抜け毛が増えたな」と思ったら下記をチェックしてみてくださいね。
①換毛期
春や秋頃、犬は「換毛期」といって毛が生え変わる時期があります。
春には「夏毛」といって細くて空気が通る毛質に生え変わり、秋には「冬毛」というモコモコで温かい毛に生え変わります。
それはどんな犬でも、どんな動物でも起こります。
抜け毛が少ないと言われるシングルコートの子でも多少増える時期なのです。
②遺伝
毛が良く抜ける犬種でも、抜ける量が少ない子は存在します。
そういう子は両親が抜け毛が少ない場合もあります。
新しく家族としてわんちゃんを迎え入れる時、抜け毛も選択肢として入れるのであればわんちゃんの「両親」は抜け毛が多いか、わんちゃんの兄弟はどうか、ブリーダーさんに訪ねてみましょう。
ブリーダーさんがトリミングをしていることは多いので、しっかりしているブリーダーさんなら答えてくれるでしょう。
③手入れ方法が間違っている
ご自宅でわんちゃんのお手入れをしているのであれば、何かお手入れ方法が間違っているのかもしれません。
- わんちゃんをブラッシングする時、背中だけやっていないか?
- お腹やお尻まわりもブラッシングしてる?
- シャンプーがわんちゃんの肌に合っているか?
- シャンプーはしっかり流せているか?
- シャンプーする間隔は合っているか?
- シャンプーしたあとは毛の根元まで乾かしているか?
わんちゃんも肌がナイーブでシャンプーなどが皮膚に合わない時があるのでチェックしてみてくださいね。
④皮膚疾患がある
- 抜け毛が多い
- よく皮膚を掻いている
- フケが多い
という症状があるのであれば、皮膚の疾患が疑われます。
皮膚の疾患といっても色々あり、
- ノミダニに噛まれて炎症している
- シャンプー後に生乾きだったためカビや細菌が繁殖した
- アトピー性皮膚炎
- カビ・細菌の感染症(アカラス症)
- 白癬菌
という物が考えられます。
どれも痒がったり、皮膚を見ると赤かったりするのでブラッシングの時などに毛をかき分けてチェックしてみてくださいね。
⑤出産の影響
ホルモンの関係で、出産後には毛が大量に抜けます。
これは人間の女性でも同じなので思い当たるかもしれませんね。
出産後は体力を大量に消費しているので栄養が毛まで行きわたっていないこともあります。
食事を変えたり、ストレスをかけないように十分にケアしてあげましょう。
⑥加齢
シニア犬になるにつれて毛が細く、薄くなっていくことが多いです。
急にバサっと抜けていくことも多いので年齢についても考慮してみてください。
⑦ストレス
生活環境が急にかわったことはありませんか?
よく聞くのが、「飼い主さんが出産して赤ちゃんを連れて家に帰ったら犬が円形脱毛症になってしまった」という話です。
犬は家族が変わったり、環境(家や生活スタイル)が変わることにとてもストレスを感じる生き物です。
最近家族の中で変わったことがないか、新しい物を購入して家の中が変わっていないか家族内で話し合ってみましょう。
の健康のためにも抜け毛はきちんと手入れしてあげましょう
犬を飼う上で自宅でのお手入れは大切です。
犬をお風呂に入れて、乾かして、後片付けして、日常的にもブラッシングして…お手入れって意外と大変です。
ですが日頃のお手入れをしっかりしてあげることは、抜け毛の軽減だけでなく皮膚の病気や体の変化の発見にもつながるので積極的にやってあげたいですね!
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