「トリマーって耳掃除、どうやってやってるの?」
と疑問に思った方のために道具から詳しい手順まで、画像付きでお届けします!
画像が多い(15枚!)ので表示が遅かったらすいません!
耳をできるだけキレイに保ちたい子のための裏技も紹介しています。
▼自宅で飼い主さんが出来る「手軽な」耳掃除の仕方です!
【元トリマーが明かす】犬のしっかり耳掃除の仕方はコチラ!
元トリマーの私が耳掃除どうやって行っていたのか
詳細な情報を画像付きでご紹介していきます!
最近では「耳毛を抜かない方が良い」という話がちらほら聞こえていますが、トリミングに出すお客様は「耳もキレイにすっきり」とさせることを求めている方がほとんど。
耳毛が抜けにくい犬種、犬はガッチリきれいにしない事もありますが基本的にはほぼ全て抜きます。
トリマーが耳掃除で使う道具は?
私が実際にトリマー時代でも、個人的にも使用している道具はこちらです。
すいません、使用感ありまくりで…(笑)
イヤーパウダー(ギムボーン イヤーパウダー M)
耳毛を抜くのに、滑らないようにするためのイヤーパウダー。
耳毛は耳垢の影響もあって多少は脂っぽいので、抜く時に意外と滑ります。
そこでイヤーパウダーを少し振りかける(もしくは指につける)と滑らなくなり、かなり抜きやすくなります。
よく耳毛を抜く犬が自宅にいる人はおすすめです。
イヤーローション(現代製薬 ロイヤルイヤーローション リキッドタイプ)
耳掃除をするためのイヤーローション。
耳掃除には必須です。ユーカリ系のすっきりとした匂いで良い香りですよ。
イヤーローションは病院でも処方してもらえることがあるのでかかりつけの動物病院で尋ねてみても。
鉗子(かんし)
一般的な飼い主さんは使う事はほぼないと思いますが、鉗子です。
細かい耳毛を抜くためと耳を拭く時に使います。(後述)
バリカン(パナソニック 犬用バリカン 部分カット用)
足裏のバリカンなど、キレイに毛を処理する時に使っているバリカンです。
後ほど説明していますが「特別に耳をキレイにしてほしい犬」にはこちらを使って耳周りの毛をキレイに処理していました。
これは切れ味が良いので本当にキレイになります。
まずは耳毛をキレイに抜く
耳をキレイにするために、まずは耳毛を抜きます。
イヤーパウダーを使って指で大まかに耳毛を抜いてきます。
▼耳をしっかり確認。異常に汚れが酷くないか、傷はないか?
▼指を入れて…
▼毛をつまんで抜き取ります。
何度も繰り返し、大まかに耳毛を抜きます。大体これでキレイになります。
もう少し耳毛を抜きたい場合は鉗子の出番
▼手では取れない耳毛や、奥の方がモジャモジャだと鉗子を使います。鉗子は耳の中を挟むととても痛いので慎重に、犬が動かないように気を付けて行います。
▼正面から見たところ。
▼すいません、カメラが定点なのでじっくり耳の中を見せれなくて。。こんな感じで耳毛を抜きます。
耳の中にイヤーローションを入れる
耳毛がスッキリしたら耳掃除をします!
トリマーは耳の中にイヤーローションを入れるのですがこれも最近は推奨しないという話をちらほら聞くようになりました。
が、耳の奥に汚れが溜まっていることもあるのとトリマーはしっかり汚れを取るコツが分かっているので投入します。
▼適量耳の中にイヤーローションを入れる。
▼耳の根元を指でもみもみ。汚れを浮かせるためにしっかりもみもみします。手を放すと犬がブルブルして汚れが手前にでてきます。
ブルブルしないと水が奥にたまったままになってしまうので必ずブルブルさせましょう。
もしわんちゃんがブルブルしなかったら耳の中に「フーッ」と軽く息を吹きかけてください。ブルブルします!
2~3回ブルブルすればOKです。
鉗子(カンシ)に巻き付けたコットンで耳の中を拭き拭きする
耳掃除に綿棒は使いません。
が、奥まで掃除をするトリマーの場合は鉗子とコットンを使って耳掃除をします。
▼コットンを割いて鉗子に挟ませる
▼コットンを指で抑えながらくるくる回す
▼じゃーん
▼この状態で耳の中を拭き拭きします
コットンはこまめに取り換えます。
イヤーローションを入れているので、片耳最低でも2回は換えて掃除します。
奥から掻きだすよう軽く当てながらに動かすのがポイントです。
ゴシゴシすると耳の中をひっかいてしまうことにもなるので優しくです!
(裏技)耳周りをどうしてもスッキリさせたい場合
私は耳周りをすっきりさせたい場合は耳の周りにバリカンをかけます。
これは私がトリマーの学校に通っている時に講師の先生に教えてもらいました。
▼耳を開けて
▼〇が書いてある部分を軽くバリカンで刈ります
外耳炎になりやすい子、蒸れやすい子には有効です。
ただ、バリカンの当て方を間違えると傷つくので気を付けてくださいね。
トリマーは耳をキレイにする事を求められる
以上で「トリマーの耳掃除の仕方」の説明は終わりです。
意外と(?)耳掃除もしっかりやっている事を分かって頂けたでしょうか?
裏話になりますが…耳掃除をイヤがり
- 暴れる
- 噛もうとしてくる
わんちゃんは多いです。
しかもそのようなわんちゃんは「飼い主さんには大人しくやらせるけど…」という場合がほとんどなんです。
カットはもちろんですが、耳掃除やバリカンをかける時などは多少暴れるくらいならともかく、噛もうとすると「噛んだ拍子に口に道具が入って口の中が切れる」危険性もあるので口輪をさせてもらうことも。
安全のためにやっていること(口輪や保定)なので、驚かないでくださいね~!
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