立春の前日にあたり「季節を分ける」との意味を持つ節分。
この季節の分かれ目には邪気(鬼)が生じやすいと言う事で、無病息災を願い豆をまくようになったようです。
「鬼は外、福は内」と言いながら鬼を追い払う豆まきは、小さなお子さんがいるご家庭では大人気のイベントではないかと思います。
”愛犬も参加出来たら良いのに・・”と思われる飼い主さんも、実はたくさんいらっしゃいます。
そこで気になるのが”犬は、豆まきの豆食べて大丈夫なのか?”と言う事です。
今回は、節分と豆まきの関係や大豆についても一緒に調べてみました。
豆まきの豆は「大豆」からできている
豆まきの豆は「大豆」です。正確には「炒った大豆」を使います。
節分の豆まきに炒った大豆が使われるようになった理由は色々あるようです。
五穀の一つである大豆には穀霊が宿ると言われており、古来より米と同様神事にも使用されていました。
大豆は米よりも大きいため悪霊を追い払うのに適していると考えられ、大豆を炒る時のパチパチと言う音も鬼を追い払うのに役立つと言う事などから、節分には炒った大豆が使われるようになったそうです。
また、「豆を炒る」が「魔目を射る」となり、つまりは「魔滅」を意味する事になるからと言う説や拾い忘れた豆から芽が出てくると縁起が悪いとされていたため、生の豆ではなく炒り大豆が使われる事になったと言う説などもあります。
消化は悪いが少しならOKとの意見も
大豆を犬に与える場合、誤嚥の危険性や消化不良の原因となる恐れがあるため、出来れば与えないようにした方が良いそうです。
犬が大豆を粒のまま飲み込むと、そのままの状態で排泄されるケースが多いと言った事からも、犬にとって消化の良くない食べ物である事が分かります。
少量であれば問題ないとの意見もありますが、子犬や小型犬のように食道が細い犬の場合には誤嚥の危険性もありますので特に注意が必要です。
アレルギーに要注意!
大豆は人間の場合でもアレルギーになりやすい食物の一つですが、最近では犬にも
大豆アレルギーを持つものが増えているそうです。
当然の事ながら、愛犬に大豆アレルギーがある場合は絶対に与えてはいけません。
アレルギー症状には
- 下痢
- 嘔吐
- くしゃみ
- 目の充血
- 涙目
- 発疹
- 痒がる
- 毛が抜ける
等の症状があります。
豆まきの豆を食べた後に急に上記のような症状がでたらすぐに病院に行くようにしましょう。
生の大豆・殻付き落花生はNG!
生の大豆には、犬にとって有害なトリプシン・インヒビターと言う成分が含まれているため、犬がいるご家庭では、絶対に使わないようにしましょう。
自宅で生大豆を炒ったものを、どうしても使いたいと言う場合には、しっかり火を通すようにします。
また、北海道や東北、信越地方、宮崎、鹿児島などのように大豆ではなく殻付き落花生をまく地域もありますが、こちらも注意が必要です。
犬が殻付き落花生を、そのまま食べてしまうと腸閉塞になる危険があるとの事。また、殻がのどに詰まる事もあるようですので、殻付き落花生をまくのも止めておきましょう。
どうしても犬と豆まきをしたいのなら…
家では毎年近くの八幡宮で「国産大豆100%福豆」と言うのを節分用に頂くのですが、指でつまんだだけで潰れてしまう位良く炒られた状態のものなので、愛犬にも福が来るようにとの願いを込め数粒あげています。
愛犬の安全を願うのであれば、豆まきの間は別の部屋に連れて行くかケージに入れる等の方法が良いと思います。
でも我が家と同様で「出来る事なら一緒に豆まきを楽しみたい。」と言う飼い主さんの場合には、下記のような方法もおすすめです。
- 小袋入りの豆を買って袋のまま投げる
- 豆の代用品(犬のおやつ)を使う
これらの方法なら、きっとワンコも楽しんでくれると思います。
また、犬用の節分グッズなども販売されていますので、このような物を利用されると豆まきが盛り上がり更に楽しいイベントになると思います。
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