「うちの犬、ストレスを感じているみたい…」それって必要なストレスかも?!
ストレスは必ずしも「悪い物」ではありません!それは人間にも言えることです。
「与えてはいけないストレス」と「与えても問題ないストレス」とがあります。
ストレスのイメージをガラっと変えてご覧ください!
どうして犬にストレスが必要なの?
ストレスというと悪い印象を抱くかもしれないですが、悪い物は「過度なストレス」です。「適度なストレス」は人間でも犬でも生きて行く上で必要なんですよ!
例えば
- 好きな人と会うために服を選ばないといけないストレス
- この勉強を〇日までにやらなければ!というストレス
- 汚いと思われたくないからお風呂に入らなきゃ、というストレス
これらは過度なストレスではないけど、日常の中で何となく存在するストレスです。
適度なストレスが無くなってしまうと、生活にメリハリができず生活が成り立たなくなっていくのです。
人間にも適度なストレスが必要なように、わんちゃんにも必要なストレスがあります。
ストレスといっても、「体に異常をきたすストレス」や「傷を負わせるストレス」とは違います。
- ちょっと我慢しないといけない部分
- 人間社会では出たら困る犬の特性
これらが「人間と生活していく上で負わないといけないストレス」です。
犬にとっては「過度なストレス」ではないけれど、「必要なストレス」なので飼い主さんは
うちの子、こんなに怖がってストレスを感じてる!かわいそう!ストレスから離してあげよう!
と考えるのではなく、ストレスを和らげる方法を模索するようにしましょう。
犬に必要なストレス5選!
まず、どんな事が「犬に必要(我慢してもらいたい)ストレス」なのかご紹介します。
- 体を触られるストレス
- お留守番をさせられるストレス
- 病院などに行くストレス
- 不快な刺激を感じるストレス
- トレーニングを受けるストレス
一般的に5つ挙げられます。
1つずつ詳しくご紹介していきます。
体を触られるストレス
家族と暮らしていく上で絶対に必要なストレスです。
遥か昔の、犬同士の生活の中では「足先」を触ったり「口周り」を触られるなんてことはほぼありませんでした。犬にとっては敏感な部分なので、やたらと触ってほしくありません。
ですが、人間との生活の中で「体を触られるストレス」に我慢できなかったら…?!
- 子供が背中を触ったら噛みついた
- 散歩から帰って足を拭こうと思ったら噛まれる
- トリミングに出したら「どうしても暴れて出来ません」と言われる
- 知らない人が触ろうとしてきて唸って噛もうとした
と、想像するだけで危険な状況です。
子犬のうちから「これは絶対に我慢しなければいけない」と教え込まないといけない部分です。
ただし本能が強い子は我慢が効かないこともあります。
そのような子はトレーニングを受けて矯正する必要がありますね!
お留守番をさせられるストレス
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困るのは大体飼い主さんですが、お留守番が大っ嫌いなわんちゃんっていますよね!
「お留守番をさせられるストレス」に我慢できないと…?!
- ちょっと買い物に行って家に帰ったらソファがボロボロ
- 留守番の間ずっと吠えてご近所から苦情がきた
- 留守番をしていたら排便をそこら中でしていた
- ペットホテル・病院の預かりをお願いしたら「もう預かれません」と言われる
悲しいですが、お留守番のストレスに耐えられないとこんな結果に。。
あまりにも酷い場合は「分離不安」の症状だと思われるので、相応のトレーニングが必要になってきます。
病院などに行くストレス
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人間の子供も同じです。病院が大好き!っていうわんちゃんの方が少ないかな?病院以外にも、トリミング、ペットホテル、特定の場所など。。
「病院などに行くストレス」に我慢できないと…!
- 嫌いな場所についた途端、おもらしする
- その場所で落ち着けない(吠える、鳴く、歩き回る、歩かない)
- 関係者が触ろうとすると唸る、噛む
- 飼い主から離れる時に大暴れする
こんな状況になります。わんちゃんを連れていく場所は、犬好きな人や慣れている人がいる場合がほとんどだと思うのでそこまでイヤな顔はされません。
でも、毎回やられると飼い主さんの方がガックリしますよね。汗
ストレスを感じても、その場で我慢する訓練をして慣らしていく必要があります。
不快な刺激を感じるストレス
「不快な刺激?!」と、過敏に反応しないでくださいね(笑)
ようは、爪切りや歯磨きなど犬自体は触ることがない部分のことです。トリマー時代にもこの不快な刺激がイヤな子はいました。
「不快な刺激を感じるストレス」に我慢ができないと…?!
- 爪切り、バリカン、肛門腺しぼり、耳掃除をやってもらえない・できない
- 飼い主さんが爪切りしようとしたら噛んだ
- 聞いた事がない音に敏感に反応して暴れ始める
- 花火の音やバッティングセンターの音などでおもらしする
人間の生活の中では、犬が本来される事のない感覚を受けることは多いです。
昔は肛門腺しぼりも溜まったら犬が自分でやっていたようですし。。
花火の音なんて聞いたこともなかったでしょうね。。
でも、それらにストレスと感じて過敏に反応しては困ります。苦手な物は少しずつ慣らすようにいきましょう。
トレーニングを受けるストレス
意外と最近増えたのがこれです。
犬は特性上リーダーの命令に従うのを好む傾向にあるので、飼い主さんがトレーニングするのを喜ぶことが多いはずなんです。
トレーニングといっても、お手・おすわりという基本的な物はもちろん、散歩時の引っ張りや吠え癖矯正など様々なんですが。。
これを、「トレーニングを受けるのがストレス」で我慢できないと…
- 全く言う事きかない犬になる(王様か?!)
- 飼い主との主従関係が保てない
- 多頭飼いの場合は他の犬とのバランスも崩れていく
家庭内が大崩壊の危機…
犬に不必要なストレス(与えてはいけない)
犬には必要なストレスがあり、その内容に詳しくご紹介してきました。
逆に、絶対に与えてはいけないストレスというものもあります。
人間社会における「過度なストレス」です。
- 常に放っておかれる(無視)ストレス
- 運動が満足にできないストレス
- 食事を満足に与えられないストレス
- 痛みを与えられるストレス
これらは、三大欲求にも影響してくる部分です。
このストレスに冒されると犬が凶暴化したり、目がうつろになったり、人間不信になるので絶対にしてはいけません。
人間と生活していく上で、我慢しなければいけないストレスは多い
犬が人間と生活していく上で、抱えないといけないストレスは少なからず存在します。
「犬にストレスなんて可哀想…」と思うかもしれませんが、飼い主がピシっと方向性を示せばしっかり着いてきてくれるものです。
誰からも文句をつけられず、犬と一緒に快適な生活を送るためには「ガマンしなくてはいけない所」「ガマンしなくてもいい所」を飼い主さんの判断で決めて行きましょう!
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[…] 犬に必要なストレスがあった?!生活している上で感じないといけないストレスとは?「うちの犬、こんなにストレスを感じているみたい」そのストレスはもしかしたら必要かも?!「 […]